家の売却はスピードが肝心。あとは運次第。

1.誰かが住んでいると売れにくい

離婚が法律的に決定していなくても、離婚には双方同意していて、条件闘争をしているという場合があります。同居を継続している場合は良いのですが、夫側が同居を拒否して家から出た場合、妻子が家に残っているという状況になります。

また、同居していても離婚には同意したのだから、もう別々に住もう、という場合も同様ですね。子供の学校の事などがあり、妻子が家に住んでいる場合、経験的に非常に売りにくいです。

まず、不動産会社に転売を持ちかけても、残った妻が内部を観る事を拒否することが多いです。

自分が住んでいる場所を失って転居させられる事を拒むからです。不動産会社も拒否する場合もあります。

そうなると、競売に掛けて強引に、と言うことも頭に浮かびますが、競売の場合、物件に人が住んでいると価格は極端に下がります。こちらの交渉に応じない場合は、落札者が住人と交渉することになりますが、これがまた価格下落の原因になります。基本的には、早々に出て行ってもらって、空き家の状態にしないと売れないと言って良いでしょう。

2.もたもたしているとどんどん値段が下がる

人が住んでいるとなかなか売れないのですが、時がたつごとに、毎月のローンは払い続けなければならないし、今の時代、マンションの売却価格はどんどん下がっていきます。

よほどの一等地にある物件でないかぎり、中古になるとそれだけで半値八掛け以下です。ですから、早く売りたい、処分したい、と思うものですが、調停や裁判が長引くとそれも出来ません。

その神経戦に負けて、調停・裁判、あるいは協議の場合も、不利な条件を呑まされるということになりがちです。早く終わらせたいと思うのが離婚問題の常ですから、その上に財産処分の問題があると、どうしても男性の方が不利な立場に追いこまれます。

 

妻との離婚は決意したとは言え、子供への愛情は変わらず、子供にあんまりつらい目を見させたくないという気持ちもありますから、いろんな意味で非常に苦しい。かといって、離婚後の自分の生活も・・。非常に苦しみます

しかし、ここは決断しなくてはいけません。まずは、家を空家にする。このことに集中することです。ここに失敗すると、その後十年以上、場合によってはその後の人生すべてにおいて禍根を残すことになります。

 

離婚しても養育費が重くのしかかります。もし、私と同じように、離婚後の不動産の処理に苦労したとしたら、養育費の請求もきっちり来るはずです。

 

子供の幸せに対する責任はその後長く続く、養育費の支払いで実現すればいいのだろうと思います。係争中も婚姻継続費用が多額に掛かる場合があります。そうなると、住宅ローン、婚姻恵贈費用、そして自身の生活と、それだけで苦しい思いをするのです。

 

しかし、離婚を焦ってはいけません。お金の事は、子供の人生においても、自分の人生においても、非常に重要なファクターとなります。離婚はあせらず、まずは、空き家にすること。そして一日でも早く売却することが大事です。

3.すべては運次第

空き家になるかどうか、空き家になって、早く高い値段で売れるかどうかは、これはもう運です。都心の一等地に安いマンションが沢山建って新築でも安くなっている時代、郊外の中古物件が高く売れるなどいうのはなかなか望める事ではありません。

 

売れたとしても、ローン残高が多額の場合は、自身で借金を負うか、保証人に頼んで肩代わりしてもらうかしか処理する方法はありません。

 

誰も別れようと思いながら新居を購入しませんよね。妻を幸せにしてあげよう、子供に良い住環境を、と思っての事だと思います。

 

また、慰謝料などの請求がなくても、多くの財産が財産分与として、妻側に渡っていると思います。

つまり、すってんてんの上に、ローン残高を被るという最悪の事になってしまうわけです。離婚して心が傷ついているのに、そのうえに・・。だからこそ、安くても良いから、家は早く処理しましょう

そして、査定もたくさんの会社に依頼すると良いでしょう。

 

私も不動産の一括査定サービスを利用していろんな会社から一気に見積もりしてもらいました。

たくさんの会社に依頼して比較することで、より高く売却することができましたのでこれは本当にオススメですね。

 

もし売却してマイナスが出たとしてもいいから、一日でも早く再スタートを切った方が私は良いと思います。

 

離婚といってもケースバイケース、状況は十人十色どころか、百人百様でしょう。私の場合は、ほんとうに苦しみました。世間からの冷たい視線も浴びました。立ち直るのに3年くらいはかかるかもしれません。

 

不動産の様な高額なものは早く処理して、スタートラインに付く方が良いです。もたもたして決断を遅くするほど、運は逃げると言って良いでしょう。スタートが早ければあとは、自分次第。また、新たな幸せと出会えるかもしれません。

 

離婚はほんとうに大変です。プラスになることなど何もありません。だから、早く終わらせましょう。速やかな精算。これが一番大事なことだと思います。